2000年6/22〜7/4 ちばてつや&小山ゆう原画展/〜 GALLERIA ARCH

■ 6月25日ちばてつやサイン会レポート

ちば先生のサイン会が渋谷で開かれることになり、久々にオフ会も兼ねて集まることになりました。
以下は、サイン会でのちば先生のトークショーを記憶をたよりに、まとめました。 ので、話の順番や言葉使いなど正確ではありません〜〜。
台詞が違っていても許してね。


■ PM2:20 ちば先生トークショー開始

ちば先生は、最近お馴染みの真っ白い衣装で登場。
まず最初に「今日は雨なので、人が集まらないのではないかと心配していましたが、こうして大勢の方が来てくれて嬉しいです。」と会場の皆に挨拶をしてくれました。 その後、司会の女性が簡単な質問をして答えるという 形式でトークショーは始まりました。



ちば先生の近況報告

最近は高血圧のために、家族から仕事を少し止められています。 体調がもう少し戻るまで、と休む時間をとるようにしています。 ずっと週刊などの連載を持っていましたが、描いておりません。
ただ、ずっと筆を持たないと描く力が衰えるのでゴルフレッスンの体験漫画と 新聞小説の挿し絵をしています。

● 「ジョー」の中で先生自身の体験が生かされた部分は?

僕は満州から引き上げてから、下町に住んでいたので、ジョーの舞台となる 隅田川やあの辺りの空気というものがよくわかっていた。 子供たちが遊んでいる姿や林家のおじさん、おばさんなど、 よく見かけた風景でした。
ジョーと紀子が川っぺリを歩いている所など、まさにそのままでした。


シルクスクリーンについての製作秘話など

「デビュー」
これは自分でもとても気に入っているイラストです。
イラストを描くとき、すぐに構図が浮かんでさっと書き上げられる時もあれば 何度もデッサンしてもなかなか決まらない時もあります。 この絵は、色もポーズもとてもうまくいったと思っています。 僕はいつも一番、瞳を大事に描いていますが、それもよく描けた一枚です。

「英雄伝説」
もうジョーが終わって何十年もたつので今、僕は当時の絵が描けない。 このシルクのために新しく描くのにとても苦労しました。 シルクの製作の方に絵を渡すまでに、何度も書直して「これならいける」と思えたのが このイラストです。色なども苦労しました。

「カムバック」
僕のHPでも原画探しをお願いしていますが、当時の原画がいくつか紛失しています。 これは僕のファンの方が、当時の雑誌やなにかをプレゼントしてくれた中にあった雑誌の付録ポスターです。
僕はすっかり忘れていて「こんなジョーを描いていたのか」と驚き一生懸命原画を探してみましたが 見つかりませんでした。 僕からお願いしてシルクスクリーンにしてもらいました。 ですから、これは当時の印刷物のポスターを参考に仕上げました。
原画は手元にありませんが、こうしてシルクになって戻ってきたのが嬉しいです。



(会場のファンからの質問)
あしたのジョーのラストは梶原一騎先生のものと違っていたそうですが、原稿ではどんな内容だったのですか?

力石の死後、梶原さんはすごく忙しくなって、だんだん原稿の打ち合わせなどができなくなっていた。 格闘の仕事で世界中を飛び回っていたので、電話してもなかなかつかまらない。

記憶では、いただいた原稿のラストは段平が「ジョー、おまえは試合には負けたが、ケンカには勝った」と言って、二人でリングをあとにするというもの。 でもこれでは、僕も読者も納得できない、ここまでやってきてこれはない、と思い、 ようやくつかまった梶原さんに電話で「ラスト変えますよ」と話しました。

梶原さんも飛び回っていて疲れていたのかもしれないし、今までの信頼もあったと思う、「任せる」と言ってくれた。 でもそこからが本当は、大変だったの。
変えるといってもイメージがあったわけではないし、それで僕もスタッフも総出でコミックスを最初から読み直して あれこれと意見を出しました。
そんな中、編集の人がこれがジョーのテーマではないですか?と差出したのが 紀ちゃんとジョーが川っぺリで話すシーン。 これだ!と決まってからは一気にイメージがわいてきて、ネームをまとめて、実作業の原稿は二日くらいで仕上がりました。


(会場のファンからの質問)
鉄兵はもう剣道をしないのか?

(剣道をやめて宝探しに出たのは)僕も驚きました。(会場笑い) 鉄兵自身も剣道をやめたつもりではないのだけれど、 キャラクターが出来てくると、勝手に動いてしまうので、途中から話の方向を無理矢理、変えることができない。 こいつならこの場合こんなことするな、しないな、と解ってしまうから。
ただ、あの頃、どこの子供も外で遊ばなくなって、とても気にかけていた時でした。


(会場のファンからの質問)
松太郎は親方になれるか?田中は結婚できるか?

田中の結婚までは描きました。松は親方にはなれません(きっぱり)。
だっていい加減な男ですから。(会場笑い) この連載も最初は、4回くらいで終わる予定でした。生きているだけで迷惑な男が(規律の厳しい)相撲の世界でどうしていくのだろうと、描いてました。
先を考えるとしたら、田中はいい親方になれます。松はきっと年をとってもずっと現役でいるだろうなと、今の僕は想像しています。

■会場の様子


ジョーオフ会レポート

当日はあいにくの雨。
にもかかわらず、サインゲットせんと、チェーン万次郎さん、TAKAMIさん、初参加のえまさん、黒木睦巳さん、朱留は午前11:00に渋谷109の下で集まったのであった。

これらは、先陣部隊である。午後からは更にメンバーが増える予定だ、いざ出陣!

会場前からサインを希望する列ができており、我らは20番目ほど。 久々のメンバーに加え、新たな同士も加わり会話は最初っからハイペースだ!
開場の時間となりサイン希望者は、名前を残して欲しいとのこと。
我らは団体様扱いとなっていたので、代表者にお願いしますと言われたのだった。
そこで、チェーンさんが「丹下拳闘クラブ」と記載!!
なにしろチェーンさんは当日、待ち合わせの目印にと、 黒い「丹下拳闘クラブTシャツ」を着ていたのだ!まさにその通りになったのであった‥‥。


めでたく、「丹下拳闘クラブ御一行様」となった我々は、会場右手に飾らえたちば先生の原画にはりつく!
そこに、会場の案内嬢がはりつく!
シルク販売のセールストーク攻撃が続いたが、さらさらとかわしてなんとか人払いする。
しかし、あんまりにもおねーさんの知識のなさに苦笑が‥‥‥。
(だって「丹下拳闘クラブ御一行様」と聞いて、なんの反応もないのはまずいぜ〜)

そんな中、さとひでさん、到着。
会場をひと回りしてから、サイン会まではまだ時間もあるので お昼を食べることにする。

同じビルのこじゃれたスパゲッティー屋さんに入る。
1時過ぎには、午後部隊のダヲスさん、randallさんも参加。 会話がはずみ、うっかりサイン会の2:00をまわってしまった!!
急いで会場入りするが、まだ始まっていなかったのでほっと一息。

始まったのは、2:20になってからだった。
この間に、黒木さんが体調が悪くなり帰宅することに‥‥!今日は、入院中なのだが
外出許可をもらっての 参加だった黒木さん、むーー、無念‥‥と思いきやダヲスさんの機転で、整理券を引き取って、事情を話して書いてもらおうということに。さすが!


トークショーが終わり、サインが始まる頃には M.Mさんとも会場で落ち合え、御挨拶。
皆とは初顔合せでした。 新しいフィギアを先生に渡してきたとのお話。
サインは先にギャラリーの会員の人からということだったので、 かなり待ち惚け〜〜であったが、
遠目に見える先生を眺めては、 えまさんはボクシングを習っているというので、先生に会ったらそれを話すんだ〜〜!と盛り上がる。

自分の順番が来て、先生の前に立つと、先生は一度色紙に顔を落としてからもう一度、私の顔を見たのだった!
(うう!!私のこと覚えている?!)と内心小躍り。
「あれ、たしか‥‥」と言ってくださって内心トランポリン。
すっかり舞い上がっていたので、最後握手していただくのを忘れて、笑われてしまった。 最後は赤面‥‥‥。
「かるた、いいものを作ってね。」というお言葉にジーン‥‥‥。

サイン会終了後、飲み会から参加のSAYSさんと落ち合い、 とりあえず、「1/6計画」で少年院服のジョーフィギアを見、「まんだらけ」とまわる。

飲み会ではTAKAMIさんが持ってきてくれた「打つべしパペット」のジョーが大人気で 皆がいっこく堂となっていた。
えまさんの持ってきたスケッチブックにそれぞれイラスト描いたりなど、おおにぎわい。 皆のテンションは高い、高い。
すっかり酔っぱらいの「丹下拳闘クラブ御一行様」は10時半ころまで同じ店でねばり続け、
今度はあしたのジョー強化合宿をしようと、盛り上がって 帰途についたのであった。


画像の提供はSAYSさん、ダヲスさんです。
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